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恵里香が目を覚ますとそこは真暗な部屋の中だった。一つの光もなく何一つ見えなかった。しかも身体が動かない。いつもと少し感覚が違うが身体の感触から自分が仰向けになっているということだけが分かった。
「あの、誰か、えっ」
恵里香は少しだけ声を出してすぐに黙ってしまった。聞こえたのが自分の声じゃないのだ。
「あー、あーあ、あ、あ…嘘、どういうこと」
確かに喋っているのは自分だ。しかし聞こえてくる声はガラガラの汚らしい声。恵里香が困惑していると。暗闇の中から男の声がした。
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