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最初は三十人いたはずなのに、今は十人ちょっとしかいない。
いつのまにか一人ずつ消えていたようだ。
その時帰ったと思っていたサンタのおじいさんが、大きな包丁を持って戻ってきた。
包丁はみんなの顔を映してキラリと光った。
みんなはパニックになり逃げまどった。首をつかまれた心野さんは、必死で抵抗するうちにサンタのヒゲを思い切り引っ張った。
するとヒゲはずるりとそのまま顔の皮ふと一緒にはがれ落ちた。現れたのは城ノ内先生の蒼白な顔だった。
そう。みんなを殺した犯人のサンタは城ノ内先生だったのだ。
そしてサンタはそれからみんなを一人残らず血祭りにして、クリスマスを一人楽しみました。
<おしまい>
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