☆クリスマスの悪夢☆

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 最初は三十人いたはずなのに、今は十人ちょっとしかいない。  いつのまにか一人ずつ消えていたようだ。    その時帰ったと思っていたサンタのおじいさんが、大きな包丁を持って戻ってきた。  包丁はみんなの顔を映してキラリと光った。    みんなはパニックになり逃げまどった。首をつかまれた心野さんは、必死で抵抗するうちにサンタのヒゲを思い切り引っ張った。    するとヒゲはずるりとそのまま顔の皮ふと一緒にはがれ落ちた。現れたのは城ノ内先生の蒼白な顔だった。  そう。みんなを殺した犯人のサンタは城ノ内先生だったのだ。    そしてサンタはそれからみんなを一人残らず血祭りにして、クリスマスを一人楽しみました。                                  <おしまい>
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