123人が本棚に入れています
本棚に追加
「個人差とか相性の良さがあるとは思うから、何とも言えないけど」
梅本は自分のことではない感じを装って、
「気持ち的な繋がりを感じられた時は、幸せな感じはすると思う」
結局は、お互いの気持ちが大事なのだと言い切るしかなかった。
「姫ちゃんと市川先輩なら、そんなに心配する必要はないと思うよ」
「そう、かな……」
カップの位置を自分の目の前に戻した姫花は、中の紅茶を一口飲む。
「そろそろそうなる予感でもしてるの?」
希美が何気なく訊ねると、
「今度テーマパーク行く時、アトラクション制覇したいから泊まりがけで行こうって約束してて」
姫花がまたもじもじとし出した。
「あ、もしかして姫ちゃんの好きなキャラクターがいるところ?」
「うん。唯がチケットプレゼントしてくれて。泊まるホテルも、学割で凄く安い料金で予約出来たから」
そこまでを聞いた梅本は、
「それで何も起こらないわけがないよね……」
納得したように頷いた。
最初のコメントを投稿しよう!