チャンスは突然に

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「うん?」 姫花を見下ろすと、キラキラと(きら)めく瞳と目が合って、唯の胸がドキッと高鳴る。 「……何か……当たってるんだけど」 指摘されて初めて自分の体の変化に気付いた唯は、 「……不可抗力です」 そんな言い訳にもならない言い訳をした。 「だって、こんな可愛い姫花とベッドに座ってこんな風に抱き締めてたら、そりゃあ反応するなって方が無理だって!」 更にめちゃくちゃな言い訳を並べ立てながらも、唯には姫花を離す気配が全くなくて。 「……したいの?」 姫花が恐る恐る訊ねて、 「……」 唯は無言のまま、真っ赤に染まった顔を縦に振った。 テーマパークデート以来、唯は時々だけど姫花に触れて、少しずつ慣れてきたところで。 最近になって、やっと鼻血を噴かなくなったばかりだ。 「……姫花が、嫌じゃなければ……したい」 そう言いながらも、懇願するような眼差しで姫花を見つめる唯。 いつもは触れるだけで、最後までしたことはまだ一度もなかったから。 もう唯の我慢は限界にまで達していた。 「……うん……唯なら、いいよ」 姫花が恥ずかしそうにこくんと小さく頷いた瞬間、 「姫花……!」 唯は姫花をベッドの上で押し倒した。
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