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｢何か電話の向こう賑やかだったね｣
｢誠がまだ俺の実家にいて、彰もいるらしい。皆喜んでて、また今から宴会だって｣
｢誠がお世話になって…ご迷惑じゃないかな？｣
｢それどころか、皆喜んでるよ｣
｢ならいいんだけど。誠も両親が相次いで亡くなってから急に大人になったから、今、友哉くんのご両親に良くしてもらって、私もホッとしてる。本当にありがとう｣
｢礼を言うのは俺だよ。愛莉と誠のお陰で今更だけど、自分の親の有難みを痛感したよ｣
｢これから、親孝行しようね｣
｢ああ｣
のんびりした日曜の午前中、役所に行った帰りに散歩を楽しむふたりだった。
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