俺様社長の新婚生活と招かれざる客

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オフィスビルの前に不自然に止まる高級車。ふたりは嫌な予感しかしない。 足早に通り過ぎようとしたが、そうはいかなかった。 「友哉く~ん」甲高い鼻につく声で、呼び止められる。 「「…」」振り返りたくもないが、このままな訳にもいかない。見ると化粧の濃い全身ブランドで固めたケバい女。 「友哉くん。この女だれ?」と視線は愛莉へ。 「おはようございます。高遠社長の秘書をしております南です」咄嗟に返す愛莉。 「何だ秘書か」と偉そうな女。 「お前こそ誰だよ」と友哉が返す。 「え~友哉くん。ひど~い。琴音の事忘れたの?」 「…知らない。仕事があるから失礼する」と友哉が愛莉を連れその場を立ち去ろうとした。 「そんな。琴音は友哉くんと結婚してあげるのよ」かなり傲慢な態度だ。 「断る。結婚相手は自分で決める。何様だ?」 友哉も苛立ちを隠せない。 そこへ更にややこしい人物の登場だ。 「琴音。話はついたか?」 「お父様~友哉くん酷いの。琴音の事知らないって断るの」 「お主、うちの可愛い琴音に失礼だぞ。折角結婚してやるって言ってるのに」 「さっきから言ってますが、そんな偉そうな態度で来られてもお断りです。どちらが失礼なんだか」
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