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父親との通話を終えてすぐにまたスマホが鳴る。
「はい」
「原口です」
「ああ。まだ、前の会社所属なのに、メールしてすまない」
「いや、早速頼ってもらえて嬉しいよ。会社の方も退職届を出して、最後は有休消化もできるしな」
「ならいいが」
「それでメールの人物の件だけど、地元の先輩に聞いてみたんだ。小柳親子は、非常識で有名みたいだな。で長男なんだけど、どうも早くに結婚したんだけど、父親と分かり合えなくて、結婚相手の婿養子に入ってそのタイミングで、実家とは縁を切ったみたいだな。ただ、結婚した後の名字はまだわかってないんだ」
「いや、よく短時間でそこまで調べられたな。相変わらず情報網が凄いな。その、長男って何歳位なんだ?」
「妹とは歳の差が結構あるみたいで、今、30歳位だと聞いたぞ」
「何か、あの親子見てると長男が気の毒だ」
「そんなに酷いのか…。気をつけろよ」
「ああ。また何かわかったら教えてくれ」
「了解」
原口からの有力情報が得られた。
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