俺様社長の新婚生活と招かれざる客

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すぐに、友哉と彰が駆けつけてきた。 「愛莉大丈夫か?」と友哉。 「え?上田さん?」と彰。 「社長、副社長、すみません」と頭を下げる上田。 「どう言う事?」 「ここに居る琴音は、僕の妹でして…」 「は⁉️」「え⁉️」 「大学を卒業して実家で働いていたんですが、ご存知の通りの父親と妹でして…学生時代から付き合っていた今の妻へも何かと絡んできて、妻が妊娠したのをキッカケに実家とは縁を切ったんです。妻の両親が理解のある人達で、婿養子として受け入れてくれて、妻の実家に同居させてもらって。そんな状況で仕事を探している時に、ちょうど三木に声を掛けてもらって『ラブフレ』に入社させていただいたんです」 三木は上田の高校の同級生で、友哉と彰の大学の先輩だ。ふたりでは手が回らなくなった時に、大学院に残っていた三木と三木の友人達が初期メンバーとして加わってくれたのだ。 「実家が近いのに面識なかったなぁ~」と彰。 「すみません。僕はおふたりの事はずっと知っていたのですが、親子と思われるのすら嫌で言えませんでした」 「え?じゃあ小学校とかも一緒だったり?」 「はい。1年だけですが…雅ちゃんは、僕の顔を見たらわかると思います」
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