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「じゃあ俺は南さんを捜すから、お前は新体制を考えてくれよ」
「ああ。1カ月な」
「何が?」
「見つけて口説いて来るまで」
「はあ??俺が連れて来るのか?」
「当たり前だろ?俺は見た目が違うから反応が楽しみだ」
「きゃあきゃあ言うような子だったら?」
「ないな。俺は前の姿で彼女と仲良くしてたんだ」
「まあ確かに。それを思えば、高校の頃お前の事を悪く言ってた奴に限って、あの当時の発言はなかった事のように連絡してくるよな」
「ああ。しかも自分に自信満々。化粧を取って自分の顔をよく見ろと言ってやりたいよ」
「南さんはどんな感じになってるかな?大学に行ったはずだから、就職して1年経った頃かな?」
そうなのだ。自分を奮い立たせるために、敢えて地元を離れる大学を選んだ友哉。
「そうだな。変な男に捕まっていない事を願うよ」
「お前も1カ月で新体制を整えてくれよ?」
「ああ」
そしてお互い自分の仕事に加え、1カ月での課題に取り組むのだった。
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