しんちゃんとおやすみうさぎ

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 目が覚めると、うさぎは枕の横で寝ていました。ぎゅっと腕で抱えても、何も言ってはくれません。うさぎはもう、妹のところに行ったのでしょう。 「しんちゃん、起きたのね? 産まれたわよ!」  おばさんが部屋に飛び込んできました。 「知ってる。妹が産まれたの」  しんちゃんが言うと、おばさんはとてもびっくりしました。 「いやだ、どうしてわかったの?」  だから、しんちゃんは笑って言いました。 「ヒミツだよ」  おやすみうさぎは、いつまでも、しんちゃんの宝物なのです。 おしまい。
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