3 次の約束

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「すごく良さそうなお店ね」 「だろ?」  なんかすごく得意そうで、可愛いかも。  予約しておいてくれたので、すぐに席についてメニューを渡された。 「何が食べたい?」 「そうね。ピザがおすすめなんでしょ。あとパスタも美味しそうだし。わ、何これ。子羊のローストとか、美味しそう」  どれもこれも、みんな美味しそうで目移りしてしまい、なかなか決められない。 「とりあえず、グラスワイン先に頼んで、ゆっくり決めようか」 「う、うん」  すぐ横にいた店員さんにグラスワインをオーダーして、またメニューに戻ってくる。 「ピザは、こないだ食べたマルゲリータが絶品だった。シンプルだけどパリッとしてて。パスタは、海鮮ものはどう? 苦手じゃなければおすすめだけど」 「海鮮パスタ大好きだよ。それだと、これとこれか。どっちにしよう。迷うー」 「その二つなら、キノコとアンチョビーのがおすすめだな」 「ほんと? じゃ、それにする」  なんか、こっちの好みも聞きながら、さくさく決めてくれるのが気持ちいい感じ。そんなに詳しいのは、よっぽど通ってるのかな。
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