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彼のような
今回はこの高校にした。それなりの成績で、得に問題もない。もしかしたら問題があったほうがいいのかもしれないが。
ー入学して一週間ー
俺は最近わかったが、部活によってその学校生活は大いに変化する。今回は珍しい料理研究部に入ってみることにした。別に料理や裁縫ができない訳ではないから問題はないだろう。
友達をつくるのは面倒なだけだ。だから俺は一人で仮入部に行く。いつものことだから寂しくはない。だが、少し気持ちがわかる人が欲しいとは思う。よく昔はお前が…欲しいとか言っていたけれど、俺の欲しい人はいない。
そして仮入部に行った。背が低い訳ではないから運動部も誘われたが一度決めたことはもう覆さない。女子がほとんどだったが一人だけ男子がいた。
「レムレスか…」
ひときわイケメンで目立っている彼がいた。そうではないことは分かっていたが、それでも俺の気はひかれてしまう。その間に仮入部に来ていた女子はレムレス風の人の元へ行ってしまった。俺は別の人に連れられて部活を体験することになってしまった。だが、彼が俺と目を合わせてくれたことは忘れない。
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