2.緊急手術

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その後どれだけ時間が経ったのかな…。ほとんど眠っていたと思う。 体中が熱いし痛い…。のどが…渇いた… 「レイコ!わかる?母さんだよ!…おおーん…」 だからその「おおーん」ての、やめてよ母さん…恥ずかしいよ… まだ少し眠いから、もう少し…。でも…。 ああ…喉が…渇いた…。 「…み…ず…」 「レイコ!水かい?水が飲みたいんだね?」 口元に冷たい感触があったあと、口の中にそれは広がり、喉の方まで染みていく…。ああ、おいしい…。 薄目を開けると。横になっている私のすぐ脇に、目に涙をいっぱいにためた母の顔があった。 「か…さ…ん…」 声にならない!?しかもなに?この変なしゃがれ声は?… 「おおーん、レイコぉ…」 これじゃ母さんの声が変だなんて、笑えないよね。 苦しい…このマスクは何?苦しいだけじゃない。 唯一動かすことができるのは、右手だけ…? しかもたくさんの点滴が肘の内側に刺さっている感じで、動かすと抵抗がある…でも、なんとかこの苦しいマスクを外したい…
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