1 日常が好きなだけ

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1 日常が好きなだけ

僕は畑中和志。僕は彼をただ好きなだけだ。付き合いたいともキスをしたいとも、その先を望んではいない。 なぜなのか僕には分からない。だから、告白もしない。 「あ、おはよ。由樹ちゃん。」 僕の幼馴染みの松岡由樹。高校2年の男子。 僕の好きな人は男で、僕も男だ。別に、同性どうしだから諦めるとかじゃないよ。 ただ、単純に好きなだけで、それだけで十分なんだ。 「おー、おはよ。カズは今日もちっせぇな。」 彼は高身長で、僕とは20センチくらい差がある。そのおかげで、毎日のようにからかわれる。だけど、それが幸せだ。
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