4人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
1 日常が好きなだけ
僕は畑中和志。僕は彼をただ好きなだけだ。付き合いたいともキスをしたいとも、その先を望んではいない。
なぜなのか僕には分からない。だから、告白もしない。
「あ、おはよ。由樹ちゃん。」
僕の幼馴染みの松岡由樹。高校2年の男子。
僕の好きな人は男で、僕も男だ。別に、同性どうしだから諦めるとかじゃないよ。
ただ、単純に好きなだけで、それだけで十分なんだ。
「おー、おはよ。カズは今日もちっせぇな。」
彼は高身長で、僕とは20センチくらい差がある。そのおかげで、毎日のようにからかわれる。だけど、それが幸せだ。
最初のコメントを投稿しよう!