妖怪神社の半妖青年

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「ああ、そうだったわね。学校からメールが来てたわ。もうびっくりよ。ともかく、あんまりうろうろしちゃダメよ。学校は明日から一週間休校ですって」 「うん」  と頷いたが、もちろんじっとしているつもりはない。ただ、花恋の目を盗んで動かなければならないという問題が発生した。 「困ったな。マメのことも不安なのに」 「ふん。あの半妖は大丈夫だろ。僧正坊がいるんだ。それよりどうするんだ?事件がどんどん大きくなってるぞ」  部屋に戻るなり、クロはそれよりも解決しなきゃいけないことがあると主張する。ご尤もだ。まったく、この猫、意外とビシバシと言ってくれる。 「解ってるけど、女子高生にどうにか出来る問題じゃ……いや、それは言っちゃダメなんだ。私が発端なんだから」  言い訳しそうになる自分のほっぺを叩き、でもどうすればとベッドにジャンプ。そのままうつ伏せに寝転がった。色んな事が目まぐるしく起こって、花音もへとへとだった。妖怪たちにイジメられるマメを助けたい。そう思ったことが、どうしてこんな大事になったんだろう。 「マメは、どうして妖怪からイジメられていたのかしら? 半妖だから?」
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