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でもマサル、かつてのモブ敵たちはそれでもいいと思った。
このように自分の死を悲しんでくれる人がいる。
なんて幸せなことなのだろう。
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「離せーっ! 離せーっ! 兄さーんっ!! 兄さーんっ!!」
目に映る秋の空はしだいにおぼろげになっていくが、弟の声だけはまだはっきりと聞こえる。
全身の痛みが薄らいでいく。
柔らかな土の感触が心地よい。
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終わり、ご精読ありがとうございました m(_ _)m
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