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ばんっ!!と音を立てて扉が開く。
「円!!大丈夫か!」
『うん、大丈夫だよぉ。でも、ちょっと頭痛いからるいるいちょっとだけシーっ、ってね』
「っあ…!ご、ごめんな…?」
『大丈夫だよぉ、ありがと』
「ごめん…」
『?大丈夫だって』
毬藻くんは普段うるさいけど…アンチ系かと思ったけど、こういうところが“彼ら”には好かれるんだろうな。
「違う……」
『?』
「さっき!手が届かなくて、助けられなくてごめん!陽がいなかったら円は…!」
『ふふっ』
「な、なんで笑っ…!!?」
『ありがとう、るいるいは優しいね』
「っ!?!!?///ブワァッ(な!なんだよこのフワッみたいな笑う顔…!!)」
「まど、か…っ」
「あ、あきら…」
『どぉしたの?あきちゃん?』
ぎゅっ
『ふぇっ!?///』
ああああああきちゃん!?
「めっ……。ジッ」
「っ……あ、円…また来る…」
『?うん、るいるいありがとね〜(?)』
毬藻くんは手をぎゅっと握りしめて出ていった。その間もあきちゃんはずっと俺を抱きしめていた。いつものような暖かさよりも、人を引き離すような冷たさを放ちながら。
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