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『ん、む…』
目を開けるとそこは見慣れた場所…生徒会室の休憩部屋のシンプルな天蓋付きベッドだった。
体を起こそうとすると重みを感じ手元をみる。そこには椅子に座りながらベッドに伏せるあきちゃんがいた。俺の手をぎゅっと握って、目元は赤くなっていた。
『ふふっ、あきちゃん、あきちゃん』
肩を揺らすとあきちゃんは目を擦って俺をみる。パァっと顔を明るくしたあきちゃんはぎゅーっと抱きしめてくれた。
あきちゃんは生徒会書記を務めていて、俺の幼馴染。
「まど、か…も、へ…き?」
『うん、ありがとぉあきちゃん』
「ん、よか…た」
ふにゃっと笑うあきちゃんは久しぶりに見た気がする。
『あきちゃん大好きっ』
俺はあきちゃんに抱きついた
「………ん、…おれも」
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