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夏頃になると、よくばあちゃん家に毎年のように遊びに帰っていた。実家はばあちゃん家から三十分ほどの同じ島内で、母親や父親に怒鳴られた際にも、三十分の距離を歩いてばあちゃん家に行き、慰めてもらう。それほど俺はばあちゃん子だった。
ばあちゃんは昔ながらの人間で、じいちゃんと農家を営んでいた。そのばあちゃん家に帰るのは、俺の夏休みの行事ごとになっていた。
ばあちゃん家近くの森で、虫をとったり畑の手伝いをしたり、夏祭りに参加したり、ばあちゃんと料理を作ったりして幼少期を楽しんでいたことを思い出していた。
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