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「よろしくね。まず、楽器倉庫行って、楽器取りに行ってくるから待ってて」
私は、必要なこと以外は喋らず、学期倉庫にゆっくり向かった。
私のフルートは、学校にある中の1番綺麗なものを使っている。
どうしよう……。次に綺麗なやつは、ネジがすぐ緩んじゃうから、あんまり使わないでって言われてるから……。
この、ぼろぼろな箱のやつでいいや。
私は、ぼろぼろなフルートを手に取って、先生の元へ行く。
「布ください」
フルートの掃除用に使う仮入部用のガーゼを先生から貰う。
そして、戸山のところへ向かった。
「戸山、奥の教室でやるから、この楽器と譜面台と椅子持って」
私は、ぼろぼろ楽器と椅子、譜面台を畳んだ物を富山に一気に渡す。
「落とさないでね」
と、結構厳しいことを言いながら私は自分の荷物を専用バックに詰め込んで、練習する教室に向かった。
戸山は、楽器を落とさないように持って私についてくる。
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