あらすじを書くための作品文字数の範囲

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あらすじを書くための作品文字数の範囲

 あらすじの書く範囲は初めのターニングポイントまでの間。  *異世界転生は別 【スキル授かり型】なら死んで転生し、異世界に行ったあと初めて起こるイベントまでで書く。 【覚醒型】なら前世の記憶を思い出した経緯までで書く。  ターニングポイントが何か?   という部分を勘違いしている人はたくさんいる。  それは、これから面白くなる部分ではない。  読者が耐えられるのは、最大10ページ目まで。  大抵2万時までである。  5000文字で書いているならば、4ページ以降に本題に入っていないと離れる可能性は大。3000文字ならば10ページ目前後から読者が減ったらあらすじを直そう。  ここで、読まれないからと言って作品自体の内容を変える必要はない。  錯覚の問題なのね。  要は、”まだ本題に入らない”から、”もう本題に入っている”に変えればいいだけの話し。読者が読みたいのは、あらすじのその先。  上手な人は、1ページ目の内容のみであらすじを書いている。    そう、つまりは10ページ目以内にターニングポイントが来るようにあらすじを変更すればいい。  目安は1万文字以内で書くこと。これが読者を掴みやすくする変更の仕方。  自分が書きたいものをあらすじにするのではなく、書いた作品からあらすじを作るということ。  なので、一万文字書いたら一度あらすじを見直すと良い。  ターニングポイントはいくらでもあるはず。  そのためには、しっかりと誰が何を目的に何をする物語なのかあらすじに書くこと。 【時系列で書いている場合は、直す方向性は二種ある】 1 あらすじを変更する場合 例 変更前  社長だった主人公はある日、路地で浮浪者に会う。  今まで順風満帆だったのに、彼に出会ったのち不可解な事件が多発した。  表札が変えられ、家人が別の人になっていたり、秘書が男性から女性に変わっていたりと、どう考えても常識ではありえないことばかり。  そんな彼の元へある一通の手紙が届く。  それは未来から来た手紙であった。果たして主人公の身に何が起きているのか? (この場合は”ある一通の手紙が来たその後が読者の読みたいところ”)  だが1万文字では手紙が来るところまで辿り着かなかったとする。 例 変更後  社長だった主人公はある日、路地で浮浪者に会う。  今まで順風満帆だったのに、彼に出会ったのち不可解な事件が多発した。  表札が変えられ、家人が別の人になっていたり、秘書が男性から女性に変わっていたりと、どう考えても常識ではありえないことばかり。  一体主人公の身に何が起きてるのか? この不可解な事件の真相とは?  辿り着かなかった情報を削除する。  ネタバレを減らすという方向へ変えるだけで解決する。 2 あらすじを変えずに直す方法。  つまり、手紙が来るところまでが1万文字以内に入らないのが原因なら、冒頭に少し手紙に関係するシーンを入れればよい。2、3行で良い。 例 変更前冒頭  ○○はその日、路地で浮浪者に出遭う。  実に不思議な男だった。  (うんぬんかんぬんと続く) 例 変更後冒頭  ○○は手紙を握り締め、じっと文字を見つめている。 『あなたの身に何が起きているのか、説明しましょう』 とよく知った文字で10枚に渡る文面がつづられていたのだ。 (数行空行を空けて)  ○○はその日、路地で浮浪者に出遭う。  実に不思議な男だった。  (うんぬんかんぬんと続く)
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