毎年 思うのです

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「今、どこにいるんだろう」 毎年、年末になるとおもうのです。 私が子どもの頃に書いた年賀状たち、今ごろ、どこにいってるんだろう。 一枚一枚、文字も絵もひとりひとり変えて書いた力作の年賀状たち。仲のよいこだけでなく、これから近づけたらいいなと密かに思っている人にも 堂々と手紙をだせる唯一の機会だったから、元旦にワクワクしながらポストをのぞきにいった子供時代。 大人になったいまでは、ほとんど印刷まかせになってしまった年賀状だけど、そんな昔の記憶が微妙にあるから。。。だから、困っちゃうんだ。捨てられないで毎年どんどんたまっていく年賀状たち。 私が送った年賀状たちも、みなさんの収納の邪魔になってるのかなあ。 「いいんですよ。私のなんて、捨てちゃって。ホント、捨てちゃってください。私もそろそろ、全部捨てちゃいたいんですよ。」 ああ、来年もまた、年賀状ファイル一袋にどっさり、つっこむんだろうなあ。 毎年、こんなことの繰り返しだ。 「ねえ、私の書いた年賀状、どこにいますか?もう、いなくなってくれてたら、いいんだけどな」
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