僕の初恋は、気づいた瞬間から終わっていた【短編小説】

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「ホント!!?夢みたい。キミと一緒に流星群見られるなんて。じゃあ、夏休みに一緒に行こうね。約束」 彼女は、小指を出してきて、僕の小指とからめた。 そして、ゆびきりをした。 これは、彼女との4月の思い出だった。 そして、僕にも男の子の友達ができ、クラスにも馴染んでいったとき。 彼女と話す回数も日に日に減っていった。 彼女もクラスの人気者なわけで、僕なんかと話しているときよりも楽しそうに笑う瞬間がいっぱいある。 あの約束を彼女は忘れてしまったのだろうか? 約束ね、ってゆびきりしてきたのは、彼女の方なのに。 僕の方が彼女と一緒に行くのを楽しみにしている。 あれは、その場の雰囲気だったのかもしれない。 なんて、日々思いながら過ごしていた。 だけど、ある日。 仕事で忙しいお母さんから、おつかいお願いというメールが届いていた。 僕は、エコバッグと財布、スマホだけ持って、学校帰りだったため制服から私服に着替え、家を出た。 見慣れた風景が目の前に広がる。 スーパーまでは、歩いて5分ぐらい。そんなに遠くない。 僕は、何も考えずに大通りを歩いていた。 すると、見慣れた後ろ姿を見つけた。 “彼女”だ。
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