恋愛運アップの明太子クリ一ムパスタ

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うちも気をつけなければ。 「この海の景色が大好きで、何度も来てしまってね。それとちょっと、ご報告があってね」  その言葉に何があったのか、更に私の心臓は、どくん、と不安な音を打ち鳴らす。 「あの、姉を呼んできます。義兄は市場に買い出しに行ってます。良かったら中に入って下さい」  私は慌てて、店の中に入った。 (あれ、でも今、微笑んでいたような)  錯覚だろうか。とにかく店から自宅につなぐドアを引いて、階段を登って行く。リビングに入ると、姉は食器を洗っていた。 「お姉ちゃん、お姉ちゃん、美代さん来てる。食堂の椅子に腰掛けてもらったけど」  息せき切りながら、何とか伝えた。
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