04 同棲開始

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゙ 朝陽さん、俺…貴女のことが気になってて…良ければ… ゙ ゙ ごめんなさい。私、痩せてるだけのひょろっとした男性は嫌いなの。それにお腹周りのビール腹も気になるし… ゙ ゙ これは、三十代になって脂肪が燃焼し辛くなって… ゙ ゙ そういう言い訳、聞き飽きたから。…鏡を見て出直してきたら? ゙ 何度、何処か好きなのか聞かれても仕事が出来るとか、見た目が綺麗とか、そう言ったフワフワとした歯痒い理由ばかりで、呆れる人ばかりだった 私が何処を意識して綺麗にしてるのか、なんの為に維持してるのか、それすら如何でもいいように、この容姿が生まれてから当たり前にあったように思われるのが腹が立つ そりゃ、厳しい母親がピアノ、ヴァイオリンを始め、モダンバレエとか習わしてたから女性としての必要なスペックは学んで来たけど、それも全て血と汗が滲むほどの努力をしてきたから 苦手な楽器も泣き泣きやって、沢山食べたい時期に、バレエの先生からデブと言われ続けてご飯を我慢して、お腹が空いたまま泣きながら練習して、 小学二年生ぐらいでダイエットしろって言われ続けてみろ、凹むからね 努力はいつか実ると言われてたからやってた 学力テストだって学年でトップになって、全国一斉テストで上位の中にはいった それもあり、高校卒業後直ぐに良い会社に入って、実績伸ばして何とか幹部と呼ばれる位置まで来たのに… なんの努力もしてないまま、大学卒業したから会社に入って、何となく仕事してるって連中からの告白が嫌だった 令嬢でもなんでもない、共働きの一般家庭の娘が、いい男を捕まえる為に努力したんだ その位、選り好みしてもいいよね?って思う そんな時に、夕凪社長へと代わり、彼が他の人と話してるのを聞いた ゙ 夕凪社長って彼女とかいるんですか?モテそー ゙ ゙ 必要無い。女に惚れないし、恋人は邪魔だろ。恋愛してる暇があるなら仕事をする ゙ ゙ うわっ、それじゃ婚期遅れますよ ゙ ゙ 構わない。俺は一生…一人でいい ゙ そう言ってたから、上の立場の人は私では到底手が届かないんだなって思って諦めてたのもあるが、逆に腹が立った 生まれながらに良い立場であるのに、それを何故、喜ばないのか 私が社長令嬢なら、喜んでその椅子に座るだろうに… この人はいつも、自分の実力に満足してなかった いや、最初からその椅子だからこそ…それ以上の結果を残したかったのだろうと今なら思う 「 私…りょーちゃんの事が嫌いでした 」 「 嗚呼、知ってる 」 脚に口付けていた彼は、それを止め視線を此方へと戻す 「 社長なのに、更に上に行く…どんなに私が頑張っても、それが全て空回りして…貴方の負担になる。男性で…此処まで意識したのは始めてだから… 」 「 別に負担とは思ってなかったが、意識されてるなら良かったがな… 」 腹が立つ、私が犯したミスでさえいつものように受け流す… それが彼が社長に選ばれた理由なのだろうけど、完璧過ぎ 少しムッとして、起きたがっては彼の肩に触れそのまま後ろへと押さえれば、彼は仰向けになり、平然とした態度で見上げて来る 「 それにて…身体の相性もいいなんて、最悪… 」 「 いい事じゃないか? 」 「 もっと、情けない姿をみせてよ。不出来であって欲しい… 」 完璧過ぎるから、それ以外の表情がみたい 失敗して落ち込んでてもいいから… 皆が見てる彼では無い姿が見たいと思えば、彼は挑発するように口角を上げる 「 なら、この身体に聞けばいいだろ?情けない男にさせればいい 」 「 …流石に、腰が立たない 」 「 残念だな、今なら弱ってるからいけると思うのに… 」 「 っ……やっぱりドエロイし、Sだし!鬼だ! 」 「 そうさせてるのは…御前だ。透羽 」 違うと否定した時には、彼の手は布の上から割れ目に触れた為に腰は揺れる 散々、SMプレイされたのに… それでも興奮するのは、それが無い状態でシタくなるからだろうか 情けない姿、その意味が変わる気がするって思うのに、否定は出来なかった 本当、身体の相性がいいと良くない
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