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「ふわぁーあ。ギルド行くかー」
起きて朝昼兼用飯を軽く食べてギルド近くに転移する。
今日は何があるかなぁ。採取系無かったら討伐系でもいいよなぁ。俺、モン○ンとか大好きだったんだよねぇ
ボードを見に行くと、俺が昨日ガッツリ受けたからか殆ど無かった。しょうがないから残った採取系と討伐系もいくつか受ける事にした。
今日は少し場所離れてるな。
えーと?昨日よく分からん奴らが争ってたらへんの採取が2つとそっからちょっと北に行ったらへんのスライムを5匹討伐か
取り敢えず採取採取〜と鼻歌交じり歩いていると、人の気配を感じた。
困った時は高い所から。自分に透明魔法をかけて木に登ると、何か馬に乗った騎士っぽい集団が動き回っていた。
昨日の奴の捜索か?って事はアイツ負けたのか。まぁ、いいや。気配を消してチョチョイっと採取して俺はさっさとその場を離れた。
ああいうのは関わったら終わりだから、絶対面倒な事に巻き込まれるだけだから。
無理無理無理、そんなの絶対無理。俺、基本自分よければ全て良しだし。
あぁ、でも身内は大事にするよ?まぁ、そこまで深い仲の人居なかったけど
「おぉ、これがスライム」
触るとプルンプルンしていた。
某ゲームの様に顔が書いてないからどっち向いてんのかさっぱり分からん。それに半透明だ。しかも何か俺の手を溶かそうとしてやがる。
スライムの中はなんていうんだろ。ローションみたいな感じ。
「あ、そうだ。試したい事あったんだった。」
スライムの中に、昨日とったドクドク草を入れて少しだけ魔力を込めるとサァーっとスライムの色が紫に変わる。なんかゴポゴポいってるんだが。
「ふぇー…本当に食うもんによって色変わんのか。面白ぇな」
もっと色々食わせたらどうなんだろ。
他のスライム捕まえよっと思っていたら、何かワラワラと俺の周りに半透明なスライムが集まっていた。
スライム達は体をポヨンポヨン動かし、何か会話してる様だった。
何か感じ的に、紫がボスなのか?そう思っていると突然紫のスライムから触手みたいなのが出て俺の手をペチッと叩いた。
その瞬間叩かれた場所に複雑な模様が浮き上がった。
六芒星がメインなのはわかるけど、何だこれ。何重にも合わさった記号はよく分からん形だ。
「ご主人!」
「…………スライムが喋った……?」
え?こいつら喋るの?驚いてチートWikiちゃんで調べてみても一切そんなデータ出てこない。
「ご主人の魔力美味しかった!皆も食べたいって!魔力くれたらご主人の役に立つ!」
「………もしかして新種作ったか……?」
よく考えてみれば俺存在チート。何かよく分からんが面識もない神に愛されてるらしい。ちょっと考えると怖いよね。見知らぬ人に愛されてんだよ?怖くね?
使い魔召喚とかコミュ症にはキツかったからやってなかったけど、やっぱり魔力の質とかもチートですか…?
「……あ゛ぁ、考えてもしょうがねぇか。魔力やるから一列に並べー」
そういえば言葉は分かるのかビシッと整列した。
取り敢えず他にめぼしい材料が無かったから魔力だけを与えていく。ん?何か艶が良くなってねぇ?良くわからんけど
全員にあげ終わると、何か嬉しそうにジャンプしてる。ちょっと可愛いかもしれん
「そんじゃあ、俺帰るわー、達者でなー」
「ご主人!待って!僕達も連れてって!」
「え゛…」
「迷惑かけない!僕達役に立つよ!ご主人何か欲しい物とかない!?僕達探し出せるよ!」
何か必死にプルプルしてるスライム達を見てたら可愛く思えてきてしまう
「んー…連れ帰ってもいいけど、静かにしてくれるなら、まぁ枕とかクッション代わりに持って帰ってもいいか」
「する!」
「そんじゃあ、取り敢えずこん中入っとけ。
俺ギルド行かなきゃだから………あ、どうやってスライム討伐した証見せよう……まぁ、最悪創造すればいいか」
「主人!コレ渡せばいい!僕達倒そうとする奴等皆これ持って帰る!」
透明なスライム達が自分の体を切り離して切れ端みたいなスライムをペチペチ積んでく。
「ほう、ありがとな。んじゃあ、家についたら出してやるからそれまで大人しくしてろ」
スライム達が空間に入ったのを確認して切れ端を拾ってギルドへ戻った。
お金を貰って家に帰り空間からスライム達を出す
「コレ、お前達の寝床な………そういえばお前達外に居たんだよな、一回洗うか」
魔法で水球を作って洗濯機の要領で回して絞って終わり
「んー……もっとレアなの入れたらどう変化すんだろ?ってか何でお前は話せんの?」
「使い魔契約した!主人の魔力沢山貰ったから出来た!」
「あ…………やっべ、すっかり忘れてた」
そういえばそんな事が知識に書いてあった。
基本は魔法陣で召喚するけど、野良を使い魔にする場合は野良が保有してる魔力の倍詰め込むんだっけか
「ん?でも他のは喋ってねぇぞ」
「コイツラまだ子供!だからまだ話せない!だけど、言葉ワカル!」
「なるほどな。んー、それにしても見分けつかなくなりそうだな。取り敢えず紫がスー君な。後は見分けつかねぇから、色つけてからな」
俺がそう言うとスライム達がフヨンフヨンと体を動かし何かを伝えようとする。だが、俺にはさっぱり分からん!!
「さーて、ゲームすっか」
今日のノルマは終わったし、後は家でまったりだ
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