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あの頃僕たちは__
あの頃僕たちは__
なんだってなれたんだ。
なろうと思えばいくらでも、可能性はあった。
でも、君は違った。
誰かに決められたレールの上で、
誰かに決められた生き方をして。
自由なんて知らなかったんだ。
だから僕たちは君を___
守りたいって思ったんだ。
ねえ、今じゃ跡形もないけど、
守りたいって、言ってもいいかな。
君のためなら、なんだってできるんだ。
たとえ、誰かを傷つけてでも___。
「待ってて、流来。」
「絶対見つけ出してやるから、!」
抱え込んだものを吐き出すように、一人夜の街に叫んだ。
失ったものを取り返すために。
手嶋side epilogue fin.
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