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〜3〜自分のこと。
結局、いろんな人が来たけど、誰のことも覚えてなかった。
分からない、思い出せないばっかで、嫌になってくる。
「あー、このまま終わっちゃうんかなぁ、」
「私の人生、あっさりしたもんやねんなぁ、、」
なんて、少しネガティブになってしまう。
「早くっ、思い出さなきゃ、、」
「これ以上、迷惑かけらんない」
そう思い、目を閉じる。
一体自分は何者なのか、何をしていたのか。
大切な人はいたのだろうか、はたまた一人だったか。
……何も分からない。ここにいる理由さえも。
誰かが言っていたこと、
「あんたが全部悪いんだよ、あんたがいなければ……」
それだけは、はっきりと思い出せる。
確かにそうかもしれない。でもどうして?
考えるほどに頭が痛くなる。
「もうやめよ、考えんの。」
「生きててよかった、流来。」
誰かが陰で見ているとも知らず、私は眠った。
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