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中学生になって両親のケンカが過熱すると、俺は自分の部屋に閉じこもるようになった。
うるさい声が聞こえないようにヘッドフォンで耳をふさぐ。
そのまま目を閉じているといつもは自由気ままに棚や机の上にいるミューが決まって俺の近くにやってきて隣に寄り添うように丸まった。
「……温いな。お前」
小さな背中をそっと撫でる。
居場所のない冷たい家の中で、唯一ぬくもりを感じられるのはミューだけだった。
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