フェアリスターズ

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「そろそろ時間よ……準備はいいかしら?」  モカが腕を組みながら全員を見渡すと、メンバー達はうんと軽く頷いた。 「じゃあ、みんな集まって。いつものやつ、やるよ!」  リコの呼びかけでメンバー全員が歩み寄ると、円陣を組んで見つめ合った。 「ウィアー……?」リコが優しい視線を投げかける。 「フェアリスターズ、ヒアウィゴー!」  歓声が上がるステージに向かって、メンバー全員が走り出していった。  大観衆の熱気が沸き立つ中、トコがギターを弾き始めるとメンバーがリズムに合わせて楽器を演奏する。  スタジアムに大音響が響き渡ると、リコはマイクに口を寄せて歌い始めた……    妖精達の奏でる音色がこだまする夜空の下、王国を横断するスーパーハイウェイで燃えさかる護送車が、路面を妖しく照らしていた。 「ガッ……緊急連絡、第一級テロリスト『NE.O』が護送中に車両を破壊して逃走。フェアリモンスターズ、緊急出動を要請……」  次のバトルステージはすでに始まっていた。
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