私の決戦前夜

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 先日家の裏手に広がる森で自生しているのを発見した滋養強壮の花、ヒガーンバナ。  これとあの二つを調合すれば……。 「ヌフフフフ……!」  こうしてはいられません。  早速家に入って、戸棚に隠してあるあれとあれを混ぜなければ。  と、私は颯爽と家の中へ。  玄関の扉を物音を立てずに入ると、目の前にはリビングがあり、その奥に台所があります。  私が向かう場所は台所ではありますが、目的は脇にある、乾パンや薬草、ムーギなどが並ぶ戸棚。 「よっと…………。 おっ、ありましたね。 これですこれです。 うふふ……」  諸々の生活用品や食品をかき分け取り出したるは、瓶に注がれたスッポヌとマムーシのエキス。  王都の怪しいお店でこっそり買っておいたのです。  こういうチャンスを活かすために。  いくら理性の強いルシアさんと言えども、スッポヌだけでも強力なのにマムーシとヒガーバナまで混ざったこれを飲めば。 「たちまち性欲に支配され、抵抗する私を無理矢理組伏せ、めちゃくちゃにすること間違いなし! おっと……」  妄想が捗りすぎてつい大声が。  ホノカさんとエリンさんはともかく、ルシアさんが起きたら事ですからね。  静かに混ぜなければ、と口を閉じ混ぜ合わせたエキスを注いだ瓶にヒガーバナの葉を入れました。  はい、これでルーネ特製精力剤の出来上がりです。  …………さて、次はこれを隠しませんと。   「あっ、そうです。 あれも用意しておかないとですね」  あれとは勝負下着の事です。  本当は服もエロいのに変えたいのですが、そこまでしてしまうと勘づかれますからね。  致し方ありません。  というわけで私は早速、ホノカさんとエリンさんを起こさないように抜き足差し足…………おや?
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