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「!?美月!?」
振り向くとそこには娘がいた。ここは私立中学に通う彼女が乗り換えで使う駅だった。
美月は『なんで私の名前・・・?』と一瞬怪訝な表情になったが、俺の顔をよく見ると急に照れたようになって下を向いた。
「あ、あの、これ、あなたのですよね。」
頬を染めて生徒手帳を差し出す。
「美月、何言ってるんだよ。お父・・・!?」
声がおかしい。若々しいイケボなのだ。手を見てみると手も若い。服装は制服だ。顔に手をやると肌がすべすべ、髪はサラサラ、美月との身長差もいつもよりある。
急いで辺りを見回すと看板が立っていて広告の下に鏡がついていた。そこまで走って行き覗き込んで見るとそこにはなんとも麗しき美少年が映っていた。
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