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「なっ・・・!」 おっさんの俺が夢で美少年になり娘と会っている。これは最近彼女との会話がないことを悩んでいた俺への天からのプレゼントなのだろうか。 「あの・・・?」 鏡に心配そうな美月の顔が映る。慌てて笑顔を作り振り向いた。 「いや、大丈夫。心配してくれてありがとう。」 「~~~!!」 美月はますます顔を赤くした。こんな娘を見たことはなかった。イケメンにはこういった反応を見せるのか。 ───くそ、可愛いけど複雑だ。 「こ、これ・・・。」 美月が差し出す生徒手帳には鏡に映ったイケメンの写真がある。───天宮汐穏(あまみやしおん) K高校一年───超絶イケメンで漫画の登場人物のような美しい名前、国内最難関の高校に通っているなんて出来過ぎだ。さすが夢。
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