どうしてここに?

1/1
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ

どうしてここに?

宇都宮side なんだか、居場所に執着している気もするが、 どうでもいいや、ってことで。 夜の街をフラフラと散歩。 あ、あそこにいるのって、もしかして、、、 「ねえ、君、こっちきてよ、」 「いやです、離してください。」 「僕、用事あるんで、」 やっぱりそうだ。 あの、男の人、知ってる人だ。 私のアルバムの写真の中に、映ってた人。 「ちょっと君、こんな時間に何してるんだい、?」 「こんな時間に出歩くなんて危ないよ、早く家に帰りなさい。」 ちぇっ、話しかけようと思ってたのに、、 まあ、いいや、また会えるでしょ、 「すいませーん、今から帰りまーす、」 川村side 「すいませーん、今から帰りまーす、」 なんだか聞き覚えのある声がしたから、 振り返って見ると、すぐに誰かわかった。 「星羅じゃん、、、なんで、、?」 「どうしてこんなとこにいるんだ、、?」 そこには、見覚えのある少女がいた。 初めて会った時よりも、ずいぶん大人びていて、驚いた。 そう、あの子は歳の離れた妹なのだ。 一瞬、声をかけようか迷ったが、 おそらく、僕のことなど覚えちゃいないだろう。 変な人だと思われても嫌なので、やめることにした。 帰り際、星空に願いをかけた。         『また明日、会えますように。』
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!