2人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
次の日、君は学校に来なかった。
その次の日も、また次の日も。
君が来なくなってから、もう一週間が経つ。
クラスの中では、
「聖奈ちゃんどうしたんだろう?」
「あんなに元気だったのにね、、」
など、心配する声が多数。
「あいつのことだし、大丈夫だろう、、」
そう思ってた。でも、現実はそう甘くはなかった。
___数日後____
"今日午前11時ごろ、〇〇県〇〇市で女子高校生の遺体が発見されました。
腹部や顔に切り傷が多数あり、殺人と見て捜査しています。
所持品から、遺体は、伊丹聖奈さん、16歳であることが
捜査関係者への取材によりわかりました。"
「聖奈が、、死んだ、、?」
僕は、とてつもない喪失感に襲われた。
もし、あの時、無理にでも帰さなければ、
あの時、そばにいてあげれたら、、、
思うほどに悔やまれる。
「ごめん、、聖奈っ、、」
「守れなくてっ、、ごめん、、っ、、」
きっと誰もが信じていた。
聖奈が生きていることを。
また、隣で笑ってくれることを。
しかし、もう二度と聖奈は戻ってこない。
分かってる、分かってるのに、、
涙が溢れて止まらない。
(優馬くん、もう泣かないで、)
(優馬くんは、何も悪くないよ、、、)
どこかで聖奈の声がした。
聖奈、もう一度でいいんだ、、
僕の、いや、僕らの前で、笑ってくれよ、、
最初のコメントを投稿しよう!