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君といつか。
「ねえ、私一体なんのために生きてるんだろう、?」
「優馬くん、教えてよ、」
<教えてよって言われても、、>
<あれだよ、好きな人と同じ景色を見るため、じゃない、?>
たわいもない会話に見えるだろう。
僕らは、カップルでもなんでもない。ただの幼馴染。
彼女は、伊丹聖奈。僕の幼馴染。
聖奈には彼氏がいて、仲良くやってるらしいけど、、?
きっと、見せかけなんだろうなってのはわかる。
聖奈と会うたびに、誰につけられたかもわからない傷口が増えている。
今日は、手の甲に切り傷が増えている。(ストーカーかよ)
<ねえ、その傷、痛くないの?>
<だいぶ深そうじゃん、手当てしてあげよっか?>
そう言うと、少し顔を曇らせた。
「ううん、大丈夫、気にしないで、」
「優馬くんにも迷惑かけるわけにはいかないから」
「私のことは大丈夫、心配しなくていいよ、?」
<心配するに決まってんじゃん>
<聖奈のこと、本気で大切にしようって思ってるから>
「優馬くん、もういいよ。」
「時間も時間だし、帰ろう?」
といってはぐらかす君。
分かってるんだよ?君の心にはあいつしかいないことなんて。
でもどこかで、そうじゃないって思ってる自分がいる。
きっとあんな奴より、僕の方がいいって思ってるんだけど、
……。
「じゃあね、優馬くん、また明日。」
<うん、また明日。>
と言って、その日は別れた。
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