1/1
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ

 ぱっと目が覚めて、時計を見る。 大学に行くのはまだ早い時間だ。 僕は軽く背伸びをすると、ベッドから降りてカーテンを開けた。 「……秋晴れ……か」 秋の日になると、毎回のように思い出す人がいる。 ……そう、彼女だ。 彼女は僕にとって、大切な人だった。 もともとは大学の講義で知り合った人だったけれど。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!