歪んだ籠の中の鳥

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血の臭いにハッと目を覚ませば駿の膝に顎を乗せていて、頭を撫でられていた。ゆっくり視線を動かせば先ほどの女性の四肢には包帯が巻かれていて、また男達に犯されている。 部屋の中は外の木の感じとは違い無機質な鉄の壁のようで、様々な刃物や大人の玩具などが置かれていて寝室のそれより痛そうなものが多い。 俺は女性の光景に悲鳴を上げそうになり口を塞ぐ。起きた事に気がついたのか髪を掴んで上を向かされ、無表情で見下されて背筋が凍るような感覚に陥る。 「何してたんだよ」 「し…駿が居なくて…寂しくて…」 「じゃあ何されても文句言うなよ?」 駿は立ち上がり血のついたのこぎりを持ってきて、俺の腕を椅子の上に置かせてその腕にのこぎりを当ててくる。 唇を噛みながら必死に恐怖に耐え、腕を見ていればのこぎりを置かれてため息をつかれた。椅子の上から手を退けられそこに駿は座り、俺を膝に座らせて中から張型を抜かれて背面座位で自分のを入れてきて張型を俺の口に入れてきた。 擦り寄りながら女性を見れば幸せそうに喘ぎながらワンワン鳴いている。包帯は血に濡れているのに気持ち良さそうに二人の男の淫茎を咥えこんでいて、俺は張型を口から抜いて見ないように駿にキスを求めた。 「キス…して欲しい…」 「仕方ねーな…」 貪るようにキスをされ、首に手を回してもっともっととねだった。太ももをなでてくる手も俺の胸を撫でるその手も優しくて、こんな事をする人には全く思えなかった…
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