歪んだ籠の中の鳥

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これ以上は見るなという事だろう。しばらくケージの中でうろついていたが、出してもらえるわけもなく俺は眠りについた。 ガチャガチャと音がして目を覚ませば駿が鍵を開けていて、扉が開けられたのでケージから出た。窓から外を見ればもう日が暮れていて、目の前に淫茎を取り出されたのでまずは匂いを嗅ぐ。 まだ良しと言われていないので、匂いを嗅ぐだけにしているが雄の臭いで口内に涎が溜る。そんな俺を見下ろしながら目を細めて口元を歪めながら見下ろしてきている。 「よし」 「んっ…はぁ…んんっ…」 淫茎を必死にしゃぶりながら腰が揺れる。頭を掴まれて喉奥を突かれながら吸い、しばらく動かれて口内に牡汁が吐出された。 またそれを飲み込んでいき、キッチンへ連れてゆかれて目の前に唐揚げが置かれたが、昼間見た光景が脳内に浮かんで視線をそらす。 「普通の鶏肉だよ」 「でも、肉は今日は…嫌だ…」 「そうか…手足要らないのか…」 「でもっ…!ごめんなさい…ごめんなさい…食べられない…」 ポロポロ涙がこぼれてきた。駿に髪を掴まれて口に押し付けられたが口を開かずにいれば、また舌打ちをして駿は俺に触れるだけのキスをしてきた。 何度も何度も触れるだけのキスをしてくれて、俺は泣き止み駿に擦り寄った。悪い人じゃないのに、あの二人のどちらかに脅されて仕方なくやってるんだきっと…
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