歪んだ籠の中の鳥

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駿に何度か抱いてもらってから、キスをしてもらい寝床に行ってろといわれたので四つん這いで戻ろうとしたら靴で顎を上げられた。 「靴にキスをしてから行け」 「んぅ?キス…」 靴にキスをしてチラと見上げれば足りないと言わんばかりなので、舌を出して舐める。しばらく舐めていて、見あげれば手を出されたので顎をのせる。 そのまま引き寄せられキスをして貰って頭を撫でられ、その後俺の寝室…ケージのある部屋へ向かいケージに入って丸くなる。 まだ舌に靴の味が残っていて、なんとかしたくて腕を舐めた。しばらく舐めていれば気も紛れたのでうとうとし始める。 お腹が空いたが、駿は今忙しいだろうし我慢する。眠りながら待っていれば扉の開く音がして、起き上がって見れば駿で手には犬用の餌の器を持っていた。 「ごめんな?もう少し待っててくれ」 エサ入れには晩御飯があり、ペット用の給水器を取り付けてそこに水を入れてくれて頭を撫でてくれた。手に擦り寄れば嬉しそうに微笑まれ、口にキスをしてからケージの鍵をかけてたぶんまた小屋へ向かって行った。 まるで駿のペットにでもなったような気持ちになったが、むしろ元々こうだったような気もし始めた。 ケージから出てトイレを済ませ、シートで拭いてまたケージへ戻る。くぁっと欠伸をしながら再び眠りにつく。
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