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女性と知らない男の話し声がする…そのまま声は近づいてきたが部屋へは入ってこなかったのか遠ざかって行った。俺はなんとか目隠しを床でずらしてみれば、木目調の温かみのある部屋でペット用のトイレと大きな俺が入れそうなケージに布団が敷かれていてそのケージにリードが繋がれている。
窓があり、なんとか外を見てみればここは森の中なのか木々が広がっている。周りを見回してみても縄が切れそうなものは無く、大人しく男の帰りを待った。
しばらくして足音が近づいて来て扉が開き、一人の男が入ってきた。ベージュ色の髪にすみれ色の瞳で白のシャツに黒のパーカーで、ピアスやネックレスなどをつけているカッコイイ青年。
「チッ…勝手に外しやがって…でも綺麗な目見るのも悪くねーしな」
顎に手をかけられて目をまじまじと見られる。産まれた時から俺だけがオッドアイで、周りの人達に綺麗だと言われた。
顔が近づけられ唇を重ねられる。唇を開ければ舌が絡められ、俺からも舌を絡めてみる。しばらくキスをしていれば話し声が聞こえてきて、男は名残惜しそうにチュッと音を立てて唇を離して歩いて行った。
扉を閉めて歩いて行ってしまい、また俺は一人で暇を持て余す。日が落ちてしばらくして人が帰っていき、また扉が開いた。
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