エピローグ

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「ちょっとマリア様!?私がですか!!」 「ええそうですわよアンナ?貴女もいつかは(・・・・)と、そのつもりで授業を取っていたんじゃ無いのかしら??」 腕を組んだマリアがフフッと意味ありげに微笑むと、ご存知でしたか・・・と彼女から苦笑いが浮かべた。マリアの言う通りアンナはボンボン貴族も多くエリス学園ではマイナーな経営に関する科目を選択授業で取っていたので有る。 「しかしマリア様・・・良く私の選択している授業何か分かりましたね?」 「何を言ってますのアンナ・・・ワタクシは生徒会長ですのよ。そんな事を調べるくらいは簡単な事ですわ・・・ねえリーエ?」 そう言いながらマリアが自分の侍女に声を掛けるとああ・・・と何かを察したアンナは申し訳無そうにペコペコと謝って来るリーエに向かって手で合図しながらマリアに向かって少し顔を曇らせた・・・ 「マリア様がそう言ってくれるのは嬉しいですが・・・私が大好きだったこの店を立て直すには役不足だと思うんです。」 「ちょっとお待ちなさいな・・・もしかしてお爺様の顔を立てたくてそんな事を言ってるんじゃないでしょうねアンナは?」 「その通りです。マリア様も分かっているでしょうが・・・我がブルーハート商会は冒険者向けの高品質ながら買い求めやすい商品が売りで今みたいな高級志向の商売はしてませんでした。」 「だからそれは時代が代わったと言う事でしょう?実際に貴女のお父様が営んでいる本店は富裕層向けに繁盛してますわよ。」 必死な顔で説明するアンナに向かってそう答えたマリアが腕を組みながら尋ねると、アレは父の店ですよ?と答えたアンナは挑戦的な目をマリアにぶつけた。 「以前も言いましたが、私と祖父のディスキンスは父では無く貴女の下に付いたのです。この意味がお分かりですね?」 「分かりましたわよ・・・貴女の覚悟を改めて確認した事を謝りますわねアンナ?」 そんな事を言いながら急に雰囲気を緩ませるマリアにヘッ!?とアンナから素っ頓狂な声が上がると、ならこれは交換条件ですわ?とクスっと微笑んだマリアがちょっとソフィー?と仲間達と談笑しているアルケミスト見習いを呼ぶとアンナとディスキンスは不思議そうに顔を見合せた。 「何ですかマリア先輩っ」 「今度から生徒会が無い時はディスキンスからアルケミストの事を教わりながらこの店でバイトとして働きなさいな・・・実家は鍛冶屋だから手伝えますわよね?」 「えっ?ええ・・・ここみたいに防具や装飾品と手広くはやってませんが、まあ何とかっ・・・」 割と強引に突然そんな提案をして来るマリアに若干狼狽えながらソフィーがそう答えると、じゃあ決まりですわね?とニコっと満足気に微笑むマリアに向かってアンナとディスキンスの二人からいやいや!?と慌てて手を振られたので有った。
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