第一章

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千栞side ようちゃんにいわれた時間通りに校門前に来て転校生を待つ。まだかな〜。ひまだなぁ。あの雲きれーだなー。 雲を眺めているとコツコツと足音が聞こえてきた。 聞こえた方を見るとThe爽やかです!って感じのイケメンがやってきた。 うちの学校を見ては目を丸くして固まっている転校生くんに声をかける。 「ねー君。転校生の観塚真優だよね?」 声をかけられて驚いたのかこちらを見て、また固まりながら「そうですけど」と返される。 「俺、ここのせーとかいのふくかいちょーの汀 千栞です!ゆうくんってよんでもいい?」 「え、あ、観塚真優です」 俺がぐいぐい行くからさっきから驚いてばっかのゆうくん。しかもなんでゆうくん?という気持ちが溢れまくった顔でこちらを見つめてくる。 「真優って優って感じ入ってるでしょ?だからゆうくん!」 おれが説明するとなるほどと納得した顔になる。 「ようちゃんに職員室へ連れてくよーに言われてるから職員室行くよ!」 来たばかりで戸惑っているゆうくんの手を引いて職員室に向かって歩き出す。 職員室について、おれらの担任の西田先生を呼ぶ。ちなみになんで名前をあだ名で呼んでないかと言うと、りじちょーに睨まれるからである。りじちょーこわぁい。西田先生は呼んだらすぐに出てきてくれて、待ってましたよとでも言うような顔でおれと目を合わせた。 「汀くんありがとう。 観塚真優くんだよね。担任の西田です。 君のクラスは2-Sで千栞くんと一緒だよ。 もう朝礼が始まるし、教室行こうか」 「はい」 教室に向かっていく2人とは別にせーとかいの仕事があるおれはそこで別れて、せーとかいしつにむかった。
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