第一章

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生徒会室に着き、辺りを見る。 今日は他の役員は来ないようだ。 一息ついてから先程からしていたなんの違和感もない笑みを外す。 ぱちぱちと瞬きをすると寮にいる時と同じように自分の目から色が消える。いや、正しくは自分の見える世界から色が消える、かな。これは、自分だけが見れるモノクロの世界。あの時から起こる現象。 なんでなんだろうな。この世界にいると安心感が強くなる。たった独りでいるということが酷く心地いい。ずっとこのままでいたい。そしたら傷つかないで済む。あの時だけが原因じゃないけれど、、。 今年から生徒会長…だ。みんなの憧れでいたい。たとえそれが嘘だったとしても、少しでも心が満たされればそれでいい。この役は僕なんかがしていい役ではないのは僕が1番わかってるけれど。 でも、思い込みでもいいから毎日の努力の成果、だと思いたい。 残っていた仕事を片付けて寮へと向かう。生徒会室を出る時に笑みを被るのは忘れない。 明日も頑張ろう。そう意気を込めて力強く歩く。 その後疲れきった体を休めるため寮に着いたら直ぐに眠りについた。
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