守護神の選択

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その次に分身のボクに会ったのは高校入試のときだった。 不安で不安で不安で、……いや一生懸命勉強したのに受からなかったらどうしようとかいう真っ当なやつじゃなく、サボってばかりで勉強不足が明らか。でも友達みんなに置いて行かれるのはいやで。という不安だった。 入試前夜、無理矢理かつ丼を食べたせいか? 気持ちが悪くなり、夜中に吐いた後の記憶がない。気付いたら、試験会場の前に立っていた。でも他の受験生がみな出てくるところ。ボクは受けることすらできなかったのか――とうなだれていたら、しかしきちんと受験したらしい。合格した。 発表会場の掲示板横に、ボクにだけ見えるボクが浮いているのが見え、ばっちり目と目が会った。 ひょっとして、君はボクの守護神?
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