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「……もう、準備できてるみたいですよ」
俺を導くその部分は、一際熱を帯びて充分に潤っていた。
もったいぶるようにゆっくりとかき混ぜると、たまらない声を上げて身体をくねらせる翔子。
指の動きの激しさを増すと、その声は歌うようにどんどん高くなり、しばらくして大きく身体を震わせながら蜜を溢れさせた。
それを愛おしくひと舐めし、自身の高ぶった熱をあてがう。
「……今日は、最後までしてもいい?」
必死に欲を抑えながら、ぐったりした彼女の頭を撫でる。
目を潤ませて、うっとりとした表情でこくりと頷く彼女。
その優しい眼差しに甘えて、ゆっくり、ゆっくり、時間をかけて彼女の中に侵入する。
痛くないか何度も確かめながら、ついに深くまで身体を繋ぎ合わせると、今まで感じたことのない熱の快楽に、思わず声を漏らした。
冗談抜きに、意識が飛びそうになるくらい気持ちいい。
我慢できずに徐々に腰を動かすと、また可愛い声が漏れ始めた。
身体を繋げたまま激しく口づけると、彼女の眼鏡がずれてしまって。
「眼鏡、外していい?」
受け入れたように目を瞑る彼女の顔に手を伸ばし、一瞬考えた後、また眼鏡を美しい瞳に戻した。
「……やっぱり、見てほしい。あなたとひとつになれて幸せな俺の顔、ちゃんと見て?」
顔を近づけて再び動きを速めた。
荒く呼吸しながら快感に顔を歪ます俺を、恍惚とした表情でじっと見つめる翔子。
……うわ、めちゃくちゃ興奮する。
狂ったように彼女の名前を何度も呼びながら喘ぎ、強く中に打ちつけると、俺にしがみつきながら同じように名前を呼び、翔子はびくりと痙攣した。
その衝撃とともに、俺も勢いよく熱を放出する。
「……っ……愛してる」
俺達は抱き締め合いながら、しばらく呼吸を整えていた。
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