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ワークショップに参加するとき、得した気分になるのは、
「エネルギーをもらった」
と感じたときである。
就職フェアなどで、さまざまな企業の採用担当者と話すと、担当者の工夫次第で印象が大きく変わることに気づく。
「うちの会社はアットホームで和気あいあいとしています」
とチラシや会社案内にかいてあることもあるが、それだけでは伝わってこない。
「うちは、社員と家族を招いてこんなイベントを毎年開いています」
「会社全体が一つの家族だと思ってこんな風に新人を育てています」
こんな話をスナップ写真をたくさん載せた瓦版などを見せながら熱意をもって話すと、
「いい会社だな」
という印象をもてる。
他人にイメージを伝えることはとても難しいものである。
文章を書いていても、簡単な言葉の羅列のなかに、無数の選択肢がある。
また具体的に書くのか、抽象的にほのめかすのか、書かずに余韻をだすのか。
登場人物のセリフで表現するか、丁寧に説明するか。
ひらがな、カタカナ、漢字、時には英語などを交えて書くとか、擬音語、擬態語を使うとか。
そんな工夫を凝らしても、読者には流し読みされることが多いだろう。
だが、読者に
「イメージを伝える」
ことは、そんなディティールからエネルギーを受け取ってもらうことなのだと思う。
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