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まずは、明後日の誕生日に空いてるのは…誰かな…店に所属している、沢山の写真の中から好みの相手を選ぶ。
長い事、恋もしてないせいで自分の好みさえ…よくわからない。
どうしよ…あっ、これだ!おまかせにしよう。
後は、貴方の詳細っと。
ゲイorバイ…ゲイ。
タチorネコorリバ…不明っと。
生クリームorチョコレート…生クリーム。
ワインorシャンパン…シャンパンだな。
貴方の変態度…0
よし、予約っと。
『ゲイ専用デリヘル【MOON Light】
ご予約ありがとうございます。貴方の心に残る誕生日をお約束致します。』
翌日金曜日の終業時には、花束とプレゼントを抱えて帰宅。名前も知らない社内の女性から、それぞれに俺への熱い想いが綴られた手紙が入っていた。
毎年のことだが…困る。手渡しじゃ受け取らないからと、デスクに積み上げられていく。
手編みのマフラー、うん微妙。香水は使わない。タイピンは…このデザイン?ネクタイも使えない。勘違いされると困るもんな。
次々とダンボールに詰められる。みんな、俺がゲイだと知ったら?
あの悪夢が蘇る。
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