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第1話 異世界転生
私は立花夏樹。今年で28歳になる彼氏いない歴=年齢のOL。
私が働いている会社は、そこそこいい。
同僚関係もそこそこで、そこら変の社会人と変わりはない。
変わりない日々を過ごし、楽しいかっていったら普通だと思う。
そんな私の一番の楽しみは漫画だ。異世界系漫画が大好きで、毎日見ないと気がすまない程である。
「今日はどんな異世界漫画を見ようかな♪」
ルンルンとしながら、携帯をいじっていた。異世界漫画はほんとに面白い。
異世界漫画の中でも料理系が好きだ。異世界の料理は日本の料理より、美味しそうでほんとに食べてみたいと毎日思っている。
異世界漫画を見ながら、
『異世界の料理食べてみたいな. . . 。日本の料理と食べ比べしたい. . . 。』
そんなことを考えながら今日の晩ご飯を作っていた。
今日はハンバーグ。日本の料理はほとんど食べ尽くし、レシピも丸暗記している。
「はぁ. . . 。異世界の料理を丸暗記したい!」
ため息をつきながら、つぶやく。晩ご飯ができ、一人もくもくを食べ始める。
『いつも通りの味だな. . . 。』
新しい味が味わいたい。味付けを変えたりしてもそんなに変わらなかった。
晩ご飯はともかく、ささっとお風呂に入り、ベッドに埋めりこんだ。寝る前に異世界漫画を見るのが習慣である。
『今日は異世界に転生した夢をみたいな. . . 。』
そんな事を考えながら眠りにつく。
ーーーー次の日ーーーー
朝6時。
いつもより1時間早めに目が冷めてしまった。今日も会社に出勤しないといけない。
服を着替え、朝ご飯を作る。今日の朝ご飯はスクランブルサンドイッチ、野菜スープである。
テレビをつけ、ニュースを見ながら朝ご飯を食す。
『はぁ. . . 。今日も仕事か. . . 。』
ため息をつきつつ、朝ご飯を食べ終わる。皿を洗い場に持っていき、きれいに洗う。
『今日は徹夜で明日の会議の資料作らないとな. . . 。』
会社に行く準備をして家を出る。まだ6時半だから人通りが少ない。
『まだ朝早いからか。人通りが少ないな。』
人通りが少ないため、車がすいすい進む。私は異世界漫画を見ながら運転していた。
その時!
『ドーン!!!!!!!』
大きな音と共に私の車は停止した。私は一瞬何が起こったか理解出来なかった。
意識が戻り、我に返った。私の車は凹み、身動きが取れない。ドアの窓ガラスは割れ、車はボロボロである。
信号待ちをしていた私の車に左から来ていた車が引いてしまったのだ。
私はお腹に痛みを感じ、ゆっくりお腹を見ていた。私のお腹には窓ガラスの破片が奥まで刺さっていた。
息ができない。意識が朦朧としていた。
『あぁ. . . 。私、もう死んじゃうのか. . . 。彼氏、作っておけばよかったな. . . . . . . .。』
そんな事を考えながら、私は意識をなくした. . . . . . . . .。
目が冷めた。
「ここは. . .どこ. . .?」
全然知らない所で目が冷めた。
「あら。あなた大丈夫?」
私を起こしてくれたのは耳が尖った妖精のような人だった。
状況が理解できないまま周りをみると確実に日本ではない場所に転んでいたのだ。
「もしかして. . . 私. . .異世界に転生しちゃった?!」
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