第4話 神秘的な店へと大変身

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第4話 神秘的な店へと大変身

「まずは掃除からだね!」 私はおばあちゃんからマスク、バケツ、雑巾、ブラシ、ほうきを貸してもらい、掃除を始めた。 『まず店の中から綺麗にしていこう!』 まずはほうきでホコリ、ゴミを取り除き、バケツに水をたっぷりいれ、洗剤をいれ混ぜる。その洗剤入りの水バケツにブラシをつけ床を磨いていく。 「「「ゴシゴシ....ゴシゴシ....」」」 これで床はピカピカになった。次に机の上をアルコールをかけ、除菌しながら拭いていく。 「「「キュッキュッ....キュッキュッ....。」」」 「よし!床と机は綺麗になった!次は厨房だ!」 私はそう放ち、どんどんお店を綺麗にしていった。掃除が終わり、お店はオープン時の時と同じぐらいピカピカになった。 「あらぁ、これはすごいねぇ。あんたようはたらくねぇ。」 おばあちゃんが奥の部屋から顔をだし、微笑みながら話す。 「おばあちゃん、このお店のメニューってありますか?」 おばあちゃんからメニューを貸してもらい、私はそのメニューを改造することにした。 『やっぱり日本料理をメインに作りたいなぁ。よし!日本料理で埋め尽くすぞ !』 私はいろんな日本料理をまとめ、メニューに書き込み、おばあちゃんに見せることにした。 「おばあちゃん、こんなメニューを考えたんだけど、どうかな?」 「ん〜、なんじゃこのハンバーグとかいうやつは。他にも寿司?パスタ?カレー?聞いたことのない料理名じゃのぉ。」 「一回作ってみよう!おばあちゃん、そこのカウンターで待ってて!」 私はおばあちゃんにそう言い、厨房に向かった。厨房にある冷蔵庫には、日本に似た肉や魚、野菜が入っていた。 『んーそうだな。ハンバーグでも作ってみるか!』 私は華麗な動きをしながらハンバーグを作り始めた。ご飯を炊き、ハンバーグの元を作り、焼いた。 「おばあちゃん、召し上がれ!」 私はおばあちゃんの目の前に、ご飯とハンバーグをおいた。 「おぉ.....。美味しそうじゃのぉ。どれどれ........。」 おばあちゃんはスプーンを右手に持ち、ハンバーグを口に入れ込んだ。 「..............。」 『口に合わなかったかな......。』 「な、なんじゃこれ!こんな美味しいもの初めてたべたわい!」 おばあちゃんは目を輝かせながら、手を止めずにはいられない様子だった。 「この白い粒はなんじゃ。神々しいのぉ。」 炊きたての白飯を口に入れたおばあちゃんは突然涙を流した。 「おばあちゃん!?どうしたの!?」 「うぅ......。こんな美味しいご飯を食べたのは初めてじゃ....。」 おばあちゃんは泣き泣きご飯を食べていた。 『そんなに美味しかったのか....。私も掃除して疲れたし、ハンバーグ一緒に食べるか。』 私はおばあちゃんの隣に座り、ハンバーグを食べ始めた。 「.........!」 『え!なんかものすごい美味しい!日本で作ってたハンバーグよりも断然こっちの方が美味しい!』 私とおばあちゃんは手を止めずに、黙々と食べ続け感触した。 「あぁ。美味しかったのぉ。これらの料理ならこの店もまた人気になるかのぉ。」 「絶対人気にさせてみせるよ!私を信じて!」 「......この店はあんたに託すよ。頑張っておくれよぉ。」 おばあちゃんは私が考えたメニューを認めてくれたのだ。 『よし!メニューは完成したから、次は材料の調達だ!』 「おばあちゃん、ちょっと料理に使う材料を買いに行ってくるね!」 「そうかいそうかい。ならこれを持っていきんさい。お金がないと変えないだろう。」 おばあちゃんは私に材料代のお金をくれた。 「ありがとうおばあちゃん!行ってくるね!」 「行ってらっしゃい。」 私は店を出て、市場的な所に向かった。 『とりあえず、寿司に使う魚と、パスタと、カレーの材料.....。いるものはすべて買っていこう!』 私はさっき行った市場まで戻った。 『ん〜。何がいるかな〜。肉と、魚と、麺類.....。まずは肉を買いに行こうかな。』 私は市場を全体的に見ながら、肉を売っている店を探した。 『あ!ここ良いじゃん!いろんな肉ある〜。』 私が店の肉を目を輝かせながら見ていると、店主が店の奥から出てきた。 「お客さん、何かお買い上げですか?」 「あ、え、えっと、牛肉と豚肉、鶏肉ってありますか?」 「えぇ。ありますよ。何グラムお買い上げですか?」 「ん〜、1.5ずつお願いします!」 「1.5ずつですね。かしこまりました。」 「他にありませんか?」 『この世界にもやっぱり牛肉と豚肉、鶏肉はあるんだな。』 『挽肉って単体で売ってないのかな。やっぱり、自分ですり潰さないといけないかな。』 「お客様?」 「あ、え、えっと、挽肉ってありますか?牛肉や豚肉をすり潰したやつ!」 「この世界には無いと思います。」 『あ〜やっぱり無いのか。』 「そうなんですね。ありがとうございました!」 「また買いに来てくださいね。」 私は牛肉、豚肉、鶏肉を袋に入れてもらい、次の店に向かった。 『次はやっぱり魚かな。寿司に使う魚は調達しとかないと!』 目に入った魚が沢山並んだ店にやってきた。 『これマグロかな。サーモンみたいなのもあるな。イカないかな〜。』 私が悩んだ顔で魚を見つめていると、 「あいよ!お嬢ちゃん!なんかようかい!」 「あ、えっと、マグロ、サーモン、イカとかってありますか?」 「なんだいそりゃあ。初めて聞く魚だね!」 『肉はあっても、魚はない見たいだね。』 『あ!けど似たような見た目をしてる魚ならあるね。』 「えっと、この魚とこの魚とこの長い魚を5匹ずつお願いします。」 「よー買うね!一人で食べるのかい?」 「あ、いえ。店を開くのに材料の買い出しをしてるんです。」 「おぉ!店を開くのかい!開店したら招待してくれよ!」 「ぜひ!この魚で作った料理を食べに来てください!」 私は魚を買い、魚屋のおじさんに礼をし、次の店に行くことにした。 『次は麺類だな。うどん、そば、パスタ。......あ!あの店に売ってそうだな。』 人気のない店にやってきた。 『おぉ!すごい!いろんな麺類が沢山ある!』 「お客なんて珍しいね。何しにきたんだい。」 奥の方からタバコを吸っているいかついお兄さんが出てきた。 『身長高いな.......。』 「えっと、茹でると柔らかくなる麺ってありませんか?」 「あぁ。沢山あるぞ。そこの棚にいろんな種類あるから選びな。」 麺屋のお兄さんはそう言い、椅子に腰をかけた。 『おぉ!うどんにパスタ、ラーメンにそば、味は同じか分からないけど見た目が似てる。』 「ん〜と、これとこれとこれとこれを3キロずつお願いします!」 「3キロもかい。よー買うね。まいどあり。」 私は麺類を買い、他に野菜と調味料を買いに行った。両手一杯の材料を持ち、おばあちゃんの店に戻った。 「ただいま帰りました〜!」 「おかえり。すごい量だね。大丈夫かい?」 「大丈夫!あとは買ってきたものを片付けて、いよいよ店を開こう!」 私は肉や野菜などを全て冷蔵庫に入れ、店の開店に急いだ。 『ふぅ〜。疲れた。やっと店が開けるぞ!楽しみだな〜。』 「よ〜し!準備満タン!食堂の開店だ!」 そうして店が開店したのだ。
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